| メールマガジン臥龍通信バックナンバー2003 | HOMEへ |
![]() |
|
臥 龍 通 信 第65号 <2003.12.02発行> http://www.Nakajima-MSI.com |
|
|
※「臥龍通信」は、ご登録メンバーの皆様に配信しております。 |
||||||||||||
|
|
||||||||||||
| ◆ INDEX ◆ | ||||||||||||
◆ 臥 龍 通 信 第 65号 ◆ 日本マンガの実力 ◆ Nakajima-MSI INFORMATION ◆― 臥龍通信入退会のご案内 |
||||||||||||
| ◆ 臥 龍 通 信 第65号 ◆ 日本マンガの実力 |
||||||||||||
| 日本マンガの実力 マンガで学ぶ世代の出現 あまり知られていませんが、私はコミックやマンガの大ファンで、コミック・モーニングやコミック・アフタヌーンは欠かせない息抜きと娯楽の種になっています。文章では表現できないインパクトを持つマンガは、小学生の時から私を魅了しました。 現在は、本を読まない世代がコミックやマンガばかり読んでいると嘆く大人も少なくないでしょう。しかし、物事を理解するきっかけとなる情報収集に、マンガは絶大な効果を発揮します。講談社から出版されている「モーニング」で言えば、新たな宮本武蔵像を描き出した井上雄彦先生の『バカボンド』はすでに3500万部の発行で、医学業界に大きなショックを与えた佐藤秀峰先生の『ブラックジャックによろしく』は1000万部の発行で現在も発行部数を更新中です。出版業界で1000万部を超える怪物ヒットはすべてマンガと考えてよいくらいの発行部数です。さらに、国会議論のきっかけにもなったかわぐちかいじ先生の『沈黙の艦隊』や現在連載中の『ジパング』などは、大きな国家防衛議論を巻き起こしました。私が大好きな『三国志』は吉川英治先生の小説で数知れず読んだものですが、王欣太先生の『蒼天航路』の三国志は新たな三国志の視点を与えてくれました。 日本だけでなく世界でも大きな話題となった宮崎駿先生の作品で、宮崎先生が有名になる前から連載が始まった『風の谷のナウシカ』は1982年から1995年までの14年が完結までかかりました。私がとても気に入っている作品です。1986年に発表された『天空の城ラピュタ』は今でも私のベストアニメーションのトップ3に入ります。 ビジネスの分野でも、弘兼憲史先生のベストセラーで現在も連載中の『取締役 島耕作』は『課長 島耕作』からのビジネスの現場を個人が生きていく「サラリーマンの生き様」を描き続けてきました。2003年12月11日の講談社発行のコミック「モーニング」では、弘兼先生の『取締役 島耕作』の中で私の著作『日本の知性は死んだのか』を参考資料として掲載していただき、大きな驚きと感謝を感じています。弘兼先生の『取締役 島耕作』は現在中国に進出した日本の電機企業社長のお話ですが、中国の教育の現状が大きく変化していることに日本企業や日本人が気付いていない状況をコミックで分かりやすく紹介する資料として、私の著作が弘兼先生に利用されたことは光栄の至りです。 日本のマンガやアニメと言えば、必ず話題に上るのが『ドラゴンボール』の世界的なヒットです。1979年に「週刊少年ジャンプ」で連載された「Dr.スランプ」と次作「ドラゴンボール」は、原作コミックの売上部数が累計1億2千万部を超えるモンスターヒットとなり、世界的にも熱烈なファンを作りました。 さらに、1兆円の市場をつくったと言われている『ポケットモンスター』は、日本のアニメーションの世界的なブームを引き起こしました。 マンガは年間約16億冊が発行され、その売上は約6000億円で、マンガは総書籍売上の約4分の1を占めています。マンガの売上のうち、マンガ雑誌は約3500億円、単行本は約2500億円で、マンガ雑誌は100万部発行の雑誌が10誌以上もあります。しかし、最近はマンガの売上も減ってきており、新古書店やマンガ喫茶の出現もマンガの売上減少に影響を与えているようです。マンガ喫茶は、料金を払って飲み物を飲みながら利用するマンガ専用の図書館で、基本料金1時間500円を払い、1時間以上の場合は延長料金を払って、店内に2万冊以上置いてあるマンガを自由に選んで読むことができます。東京都内に500店舗以上あるマンガ喫茶にはインターネットやDVD鑑賞ができるブースなどもあり、様々なマンガ喫茶が出現しています。所有のコストは利用のコストよりはるかに大きいから、所有するよりも利用することを選択する企業経営と同様な考え方が、マンガの領域にも浸透しようとしています。 私はアニメも好きで、日本のアニメのNo1は『銀河英雄伝説』と私は思っています。 大友克洋監督作品の『AKIRA』や士郎正宗先生の『攻殻機動隊』が日本国内だけでなく、海外でも有名で、ジャパ二メーションの実力を世界中に知らしめましたが、私は日本のアニメNo1は田中芳樹先生の原作小説で全10巻+外伝4巻で、徳間書店発行の『銀河英雄伝説』を挙げたいと思います。道原かつみ先生によるコミック版も出ていますが、アニメは全110話という史上前例のない超アニメ大作が1997年の春に完結し、さらに外伝のアニメがビデオとDVDで発売されています。超SF歴史大河アニメの大作として『銀河英雄伝説』は未来世界のフィクションですが、まるで『未来宇宙三国志』のような壮大さでアニメが展開し、語られる言葉には歴史的な多くの英知が盛り込まれており、感動と驚きの大作だと思っています。おそらく10代の学生から50代を超える年配者まで、どんな世代の人間が見ても、十分に感動し納得いくストーリーになっています。歴史をどう考え、政府や国家やテロをどう考えるかも重要な視点を提供してくれます。 実は、私は中学や高校や大学で約5千冊以上の文芸書を読んできて、大学以降は学術専門書も数千冊を読破してきましたが、一方で映画やドラマも大好きでした。映画は2万本以上を見たと思います。大好きなテレビドラマも多くあり、特に海外ドラマは大好きなのです。私は学術書や論文誌ばかり読んでいると思われがちですが、大きな誤解です。 海外ドラマは最近のケーブルテレビによって、地上波テレビでは放送しない番組も見ることができるようになりました。以前から好きだった『スタートレック』のシリーズで『スタートレック デープスペース9』は特にはまりましたし、FOXチャンネルの『Xファイル』や『ザ・プラクティス』、AXNチャンネルの『スターゲート』や『アンドロメダ』も日本の番組にはない面白さがあります。また最近の番組では『バビロン5』は宇宙SF番組の究極の姿を思い知らされました。まさに、視聴率に明け暮れる地上波テレビ局を駆逐するかのような強力なケーブルテレビの海外テレビドラマのラインナップは、21世紀の視聴率の多様化を先取りするかのような勢いです。我が家では、すでにテレビ視聴の80%はケーブルテレビで、地上波放送局番組の視聴率は20%以下になってしまいました。 私は、文章による文学だけが高尚だとも学術的な論文が重要だとも思っていません。すべての人間の表現はすべてが同じ価値を持つと考えています。マンガも、アニメも、映画もドラマも、文学も、論文も人間の悩みと苦しみの成果として表現されたものであれば、同じ価値として考えます。マンガだけという学生も論文だけという学生も困りますが、人間の創造物にかたよらない柔軟な考えが必要な時代です。人間が感動し、すばらしいと感じる人間の自由な感性を大事にしていきたいと思います。 人間の知性を信じ、人間知性による創造物を愛することが知的財産権の本質かもしれません。 参考資料:「臥龍通信」
|
||||||||||||
| 中嶋経営科学研究所 所長 中 嶋 隆 | ||||||||||||
|
●『臥龍通信』バックナンバーはこちら→ http://www.nakajima-msi.com/mzbackno.html ●ご意見・ご感想はこちら→info@nakajima-msi.com |
||||||||||||
| ◆ Nakajima-MSI INFORMATION ◆ | ||||||||||||
|
||||||||||||
|
Copyright(C) 2003 Nakajima Management Science
Institute E-mail:info@nakajima-msi.com |