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臥 龍 通 信 第56号 <2003.06.25発行> http://www.Nakajima-MSI.com |
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| ◆ 臥 龍 通 信 第56号 ◆ 『特許戦略よりも知性戦略』 |
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特許戦略よりも知性戦略 最近の雑誌や新聞やテレビで盛んに「知的財産権」や「特許戦略」が話題にされるようになりました。「IT」に代わって「知財立国」や「観光立国」の言葉さえ頻繁に目にするようになりました。特に、知的財産権の特許に関する話題は私の周りの専門家でも活発になりつつあります。 1999年以降に、本格的にスタートした知的財産権の議論は2003年になって、ようやく社会的な広がりとなってきました。1999年以降、IT業界の大きな問題として、また企業経営の大きな問題として、知的財産権を取り上げてきた私としては、知的財産権の問題について、多くの人材が登場してきたと満足しています。日本の知的財産権の問題をリードしていく、知的財産権の様々な「知性」が専門領域で協力していく体制がささやかながら揃ってきました。 弁理士を中心とする特許取得、弁護士を中心とする特許法務、公認会計士を中心とする特許会計、学術研究による特許評価手法、ビジネスとしてのTLOや特許流通など、知的財産権の特許に限定しても多くの専門家集団の結集が必要です。 知的財産権や特許というものを、社会的に議論し重要視することは必要ですが、「IT」と同様に「金儲け」という視点だけで群がると、せっかくの知的財産権の認識を後退させることになるかもしれません。知的財産権に関連する専門家集団の冷静な判断と行動が必要です。 特許で考えれば、@特許の権利化と収益化、A特許の評価と流通、B国家知財政策に関しては、体制ができつつあります。国家戦略レベルでもやっと体制ができました。@とAとBの領域は、5年ほどの年月で、多くの人材知性が登場しました。『特許戦略ハンドブック』を執筆した10名だけでなく、多くの知的財産権分野の専門家が現在も知的財産権について多くの知性を提供しています。谷義一弁理士、秋山敦弁理士、恩田誠弁理士、谷川英和弁理士、的場成夫弁理士、また東大TLOの山本貴史さん、政策大学院大学の隅蔵康一教授、経済ジャーナリストの岸宣仁さんなど、多くの専門家が活躍しています。 最近の5年で知的財産権の分野で多くの専門家が登場しましたが、知的財産権に関しては重要な問題が残っています。それは高度な価値ある特許などの知的財産権を創造する日本人知性の教育の問題です。知的財産とは、人間知性が法律によって財産化されたもので、日本人知性の在り様と教育が知的財産権の価値を決定してしまいます。知的財産権の問題で最も大きな問題は、@特許の権利化と収益化やA特許の評価や流通やB国家知財政策という以前のC価値ある特許を創造する日本人知性の教育という問題です。世界的に価値ある知的財産権を創造する知性、創造された知的財産権を活用し収益化する知性が陳腐化していれば、知的財産権は日本社会や日本企業に利益を提供することはできません。知的財産権分野における知性教育の問題は、日本ではまだ本格的な議論にはなっていません。 日本人知性の加速度的な陳腐化を解決しない知財戦略自体が無意味であることを宣言するためにも、今回私は『日本の知性は死んだのか?』を出版しました。私に代わってこの分野の専門家が登場するまでは、知的財産権分野における私の役割だと考え、訴えていこうと思います。日本企業の知性教育の問題は、もはや深刻ともいえる状況で「知財」や「特許」と言っている場合なのかとも思います。 2000年に『ビジネスモデル特許 基礎と実践』日経BP社で知的財産権が企業経営やITの大きな問題であることを訴え、2001年に『知的財産経営』日本プラントメンテナンス協会で、知的財産権の新たな問題である知財会計とブランド戦略を取り上げて、欧州型ブランド戦略と米国型特許戦略のミックス戦略を提案させていただきました。2002年は『インターネットビジネス白書』ソフトバンクパグリッシングや『日本のモノづくり』日本プラントメンテナンス協会で、アジアの急速な台頭を紹介し、2003年の『日本の知性は死んだのか?』日本プラントメンテナンス協会では、日本人知性の問題を総合的にアジアをベンチマーキングしてまとめました。韓国に関しては塚本さん、中国に関しては遠山さんに参加してもらい、 知財戦略を成功させるための知性戦略の必要性を読者は十分に認識していただけると考えます。 2003年6月9日の「日経ビジネス」の「知の経営術」(特許攻防2)の連載に私の記事「日本企業は知性の向上を考えよ」が掲載され『日本の知性は死んだのか?』の紹介もしていただき、新たな知的財産権の問題提起の始まりを告げるものでした。 知的財産権の分野の仕事を始めて5年ほどになりますが、5年の間に企業経営やITや知的財産権分野の共著や編著で10冊の本を出版し、日本プラントメンテナンス協会の『日本の知性は死んだのか?』が記念すべき10冊目となります。 今回、日本プラントメンテナンス協会のご協力で、臥龍通信の会員と会員企業に対して、期間限定の割引キャンペーンを実施します。 〔期間限定割引〕 割引対象者および企業:臥龍通信の会員および会員企業 価格:本体価格(税前)×80%で、これに消費税5% 送料:<10冊以上>で無料とし、<10冊未満>は一律300円 期間:発売日6月24日〜7月24日までの1ヵ月間(+1日) 〔申込先〕 申込者先:日本プラントメンテナンス協会 編集企画部 若槻 茂様までメールで申込み 申込み先:swakatsuki@jipm.or.jp 〔申込方法〕 申込項目の明記:臥龍通信会員 の明記および申込冊数 申込み事項:申込者名、書籍の送り先、郵便番号、住所、電話番号を明記 請求書の送り先:(上記と異なる場合は郵便番号と住所を明記) |
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| 中嶋経営科学研究所 所長 中 嶋 隆 | ||||||
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