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メールマガジン臥龍通信バックナンバー2001


臥 龍 通 信 第 19 号 <2001.12.17発行>
》》》》》》》》 中嶋経営科学研究所 《《《《《《《《

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  ■ 臥 龍 通 信 第 19 号 ■―韓国と米国と日本の政治
 
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 ■ 臥 龍 通 信 第 19 号 ■  韓国と米国と日本の政治

一つのことを考えるとき、そのことばかりに集中すると逆に見えないことがあります。違ったものを持ってきて比較しどう違うかを考えると、意外と本質が見えてきたりします。今回は、韓国と米国と日本の政治を比較してみます。今回は国家元首の国民選択の方法と責任のとり方について考えます。

国家元首の国民選択方法
国名/選択方式 選択内容と政策責任
韓国
直接大統領制
韓国では国民の直接選挙によって、大統領が選出される。大統領権限は強大で、大臣や各省庁の事務トップや地方自治体など軍隊の参謀総長まで人事権は及ぶ。政策責任は重く、失敗すれば日本や米国のように国会議員に戻ることなどは許されない。国家最高権力者も失敗すれば、政治家を辞め一市民、あるいは、小額の不正にも責任は連座制で適用を受け、親族や一族の不正でも刑務所に送られることも稀ではない。国民の大統領選択基準は個人の資質である。失政の責任はすぐに次期大統領選挙に影響し、閣僚や各省庁のメンバーも“クビ”である。
米国
間接大統領制
米国は確固たる階級社会である。上流階級が一般階級とは無縁に存在し、上院議員や知事という階級も上流階級が独占している。大統領は国民の間接選挙で選出され、二大政党の強力なバックアップにより、大統領は政党色の強いものとなる。米国の大統領の権限も強大で、各省庁の入れ替えが就任と同時に行われるのは韓国と同様である。大統領の選択基準は政党色の強いものとなる。失政の責任はすぐに次期大統領選挙に影響し、閣僚や各省庁のメンバーも“クビ”である。ただ、韓国ほどの責任を問われたり、政治家を辞めたり、投獄という事はほとんどない。
日本
議院内閣制
日本は議院内閣制で、国会議員の投票により選出される。国会の多数派による首相選出で、首相や大臣は失政があっても国会議員に戻るだけである。また各省庁の事務トップも辞職ということにはならない。責任は政府の閣僚が議員に戻るだけで終わる。韓国のように財産没収や投獄ということにはならない。首相権限は選出した党に制限されたり、官僚人事を自由にできなかったり、国民の支持とは関係ない政権が、国会の支持さえあれば続くことも可能である。国民からは直接打つ手はない。


強大な権限を持って政策を担い、政策の失敗の責任が最も重い韓国は、国民が望めば急激でスピードのある国家改革が可能になります。大統領が決定すれば、明日から法律が施行され政策が実施される。この劇的な韓国の国家改革のスピードを可能にしているのは、大統領の強大な権限と責任の重さです。国民のための成果を出すという大統領の真剣勝負が今韓国で進んでいます。日本の制度を多く採用した韓国が、なぜ政治制度を直接大統領制にしたか、今理解する思いです。

スピードがすべての世界経済では、強大な権限をもつ大統領制という政治制度は、国家的な大規模改革を進めるには必要不可欠な制度だったのです。数百兆円をコントロールする権限を持ち、失政は国民に尻拭いをさせ、誰も責任をとらない日本の議院内閣制の限界を感じるのは私一人だけでしょうか。

高コストで低アウトプットの税金がかかるだけの官僚組織と時間だけがかかり、責任の所在が明らかにされず、国民の所得を吸い上げることばかり考え、反省も改善もリストラもない政治。こんな政治を日本国民はいつまで耐えなければならないのでしょう。もう平成革命を国民は起こし、政治を糾弾するしかないのでしょうか。

12月15日に、内閣府の調査が発表されましたが、生活に不安を感じる国民は65.1%にまで達したという発表でした。また、働く目的は「お金を得るため」が増加して49.5%、「生きがいを見つけるため」は2年前では第1位の理由だったのが、今や24.4%と大幅に減少しました。生きていくために、生き甲斐など言っていられない日本人の窮状が明らかになりました。日本人の覚悟と気概が試されそうです。


中嶋経営科学研究所 所長 中 嶋  隆

  
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