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IMD国際競争力ランキング(2006)
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IMD国際競争力ランキング(2006)
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IMD国際競争力ランキング(2006)
スイスの経営開発国際研究所(IMD)が「2006年世界競争力年鑑」を発表しました。日本の世界競争力の総合ランキングは昨年の2005年度版の21位から17位とランクを上げました。IMDは世界60地域と国家で、4つの分野で314項目の調査を行い、各分野ランキングや総合ランキングを発表しています。IMDの4つの調査分野は「マクロ経済」、「政府の効率性」、「ビジネスの効率性」、「インフラの整備」の4分野で、さらに詳細な調査項目の314項目で、各国の著名な大学教授や研究者の協力で毎年調査結果を発表しています。
IMD:経営開発国際研究所
2006年度ランキング
1位 米国
2位 香港
3位 シンガポール
4位 アイスランド
5位 デンマーク
6位 オーストラリア
7位 カナダ
8位 スイス
9位 ルクセンブルグ
10位 フィンランド
11位 アイルランド
12位 ノルウェー
13位 オーストリア
14位 スウェーデン
15位 オランダ
16位 ババリア地域(ドイツ)
17位 日本
18位 台湾
19位 中国本土
20位 エストニア
21位 英国
22位 ニュージーランド
23位 マレーシア
24位 チリ
25位 イスラエル
26位 ドイツ
27位 ベルギー
28位 イル・ド・フランス地域(フランス)
29位 インド
30位 スコットランド
32位 タイ
35位 フランス
36位 スペイン
38位 韓国
IMDの世界競争力ランキング2006年で、中国は香港が2位、台湾が18位、中国本土が19位で、中国本土は2005年の31位から19位へとランクを上げました。中国圏は世界的な金融センターである香港と世界的な先端製造業の台湾を中心に中国本土の国際競争力を年々上げているようにも見えます。
中国の経済発展は、海外からの投資があったから可能になったのであって、中国の経済力は海外の投資なしには成り立たないとの見方があります。
2001年9月に中国の南京で、第6回在外華僑大会が開催され、世界に広がる華僑6000万人の華僑代表5000人が集まりました。当時の朱容基首相は、『中国経済のいままでの成功のカギは、海外華僑からの本国への投資にあった。』と発言しました。1978年から始まるケ小平の改革解放政策で、海外からの直接投資の約70%が華僑企業によるものであったことを高く評価しました。欧米や日本の投資ではなく、香港や台湾を中心とする華僑資本の投資が中国の経済発展を可能にしました。中国統年鑑2003年によれば、海外からの中国に対する直接投資は、香港と台湾で投資総額の41%で、東南アジアの華僑資本もあわせれば50%を超えますが、米国の投資額は10%、日本は8%という状況です。
中国は過去も現在も中国華僑資本によって自国だけで経済成長を成し遂げてきたことがよくわかります。年間5兆円の海外からの投資の50%が華僑資本であることは、日本ではほとんど話題になりません。日本の民間企業の投資額は年間4000億円程度で、華僑の2兆5000億円を超える投資額に比べれば、とても小さな日本の投資額です。
また、中国の経済崩壊はすでに10年以上も、日本で盛んに語られていますが、いまだに経済崩壊しません。中国の所得格差の拡大が中国の経済崩壊と混乱をもたらすとも言われています。しかし、2002年の厚生労働省の世帯所得調査では、すでに日本の年間所得の75%が、富裕層の25%が占めており、日本の世帯の75%は所得総額の25%であるという調査を公表しました。日本の金持ち富裕層上位25%の世帯は平均して、下位の75%の平均世帯収入の9倍の収入格差がありました。すでに日本でも所得格差は9倍を超え、今後はさらに拡大して現在では16倍ほどになっているはずです。中国の2004年の農村部と発展する都市部の所得格差は約3倍で、日本の所得格差が中国よりはるかに進んでいるのに日本では中国の所得格差だけが問題になります。
もし、中国でバブル崩壊が起これば、日本の民間企業のこれまでの5兆円以上の投資はどうやって回収するのでしょうか。中国の日本企業20000社の投資が不良債権になってしまうことは、中国に投資した日本の大企業が10年間は利益も出ず、株主に配当も払えないでしょう。企業のリストラだけでは乗り越えられない危機が日本企業を襲います。中国の経済崩壊を望む日本人も多いのですが、その結果は企業経営者が巨額の損失責任を問われ、社員には過酷なリストラが待っています。
ちなみに、中国本土の1990年のGDPは約25兆3518億円で、日本のGDPは約467兆4000億円もありました。2005年のGDPでは、中国本土が約265兆1740億円と1990年の約10倍になり、日本は約502兆9000億円で1990年の約1.08倍です。中国本土は2010年にはGDPが約380兆円と1990年の約15倍になります。中国は15年間で国民所得を約10倍にして、20年で15倍にしようとしています。中国の豊かさは、平均年収が10倍や15倍になっていく国民所得の増加です。日本のように所得が減少する格差ではなく、すべての国民の所得が飛躍的に増加する格差が中国の格差です。日本の国民の所得は過去15年で平均して1.08倍で中国本土は10倍になりました。2010年には中国本土と香港と台湾のGDPは合計で約440兆円になります。世界中の華僑の経済規模が約100兆円を超える中で、中国の経済圏は確実に2010年には日本のGDP以上の規模になります。
1990年 2005年 2010年
中国 約25兆3518億円 →約265兆1740億円(10.46倍) →約380兆円(約15倍)
日本 約467兆4000億円 →約502兆9000億円( 1.08倍) → ?
関連資料:「臥龍通信」
公開コンテンツ「日本の化学兵器の中国遺棄問題」
公開コンテンツ「危機意識なき日本」
臥龍通信第112号「日本の戦後と靖国問題A」
臥龍通信第111号「日本の戦後と靖国問題@」
臥龍通信第109号「東シナ海ガス田問題」
臥龍通信第108号「中国から見た日本」
臥龍通信第106号「最近の中国対立」
臥龍通信第98号「日本の対中貿易」
臥龍通信第96号「中国のイネルギー戦略」
臥龍通信第94号「日本の教育」
臥龍通信第90号「韓国技術エリートの台頭」
臥龍通信第87号「IMDと社内大学」
臥龍通信第93号 北朝鮮問題
臥龍通信第60号 日韓の近代・現代史
臥龍通信第59号 国連問題と日本の外交
臥龍通信第50号 朝鮮半島の中国と米国の関係
臥龍通信第43号 日本の安全保障
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| 中嶋経営科学研究所 所長 中 嶋 隆 |
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