2004.02.03
中嶋経営科学研究所 所長 中嶋 隆 |
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| 変化する日本と世界の関係(1)日本の貿易 日本の貿易相手国が急速に変化しています。日本の貿易は輸出国が欧州や米国が中心と考えられていた時代から大きく変貌しようとしています。日本の欧米中心の世界観や外交関係が大きく変貌し始めているのです。21世紀の新たな時代が、日本をどう変えて行くか日本国民は十分に考える必要があります。 昨年の2003年の日本貿易は、貿易振興会の発表資料によれば、米国を追いぬいて中国圏(中国・台湾・香港)が輸出も輸入も第1位となり、日本にとって中国圏がもっとも重要な貿易相手国として台頭しました。日本のアジア圏に対する輸出は米国の約2倍で、アジア圏からの輸入は米国の約3倍になろうとしています。中国とアジアが日本にとって欧米以上の重要な貿易相手国となってきているのです。日本からの鉄鋼製品や精密機会製品の輸出によって、日本の産業は中国景気で経済的に大きく支えられつつあります。また、中国からの安い食料品や雑貨類の輸入によって消費者は安い日常消費製品を買うことができるようになりました。中国と日本の経済的な相互依存関係は米国を超えるまでに成長しています。 日本貿易振興会 (JETRO) 日本の貿易相手国 2003年1月〜11月貿易(輸出・輸入・貿易収支) (単位:千ドル)
国家・地域別貿易輸出 日本の貿易輸出を世界的に見てみますと、欧州全体と北米全体を足した貿易輸出額より、アジアへの輸出額が大きくなっています。日本にとってアジアがいかに重要な貿易輸出圏であるかが理解できます。日本の輸出相手国家別では米国が第1位ですが、第2位は中国、第3位は韓国、第4位は香港、第5位は台湾と、中国圏の圧倒的な発展ぶりが分かります。今後数年でアジア圏への日本の輸出は、日本の輸出全体の50%を超えるでしょう。輸出によって成り立っている日本産業の大きな相手国はアジアという時代が21世紀なのです。中国主導で進められるアジア圏の統合に、日本はどのような政策が必要なのでしょうか。米国の最も大きな貿易相手国として、またアジアの盟主として軍事力・経済力・科学力を増大させる中国に対する日本の対応は今後大きく転換する必要があります。中国はベトナム戦争の時に、ベトナムを支援して米国のアジア侵略を防ぎ、米国軍をベトナムから駆逐しました。米国の大きな敗戦はベトナム戦争の前に、朝鮮半島で始まりました。米国軍は国連軍の中心として朝鮮戦争を戦い、中国軍の圧倒的な支援を受けた北朝鮮軍に勝利できませんでした。米国は朝鮮戦争とベトナム戦争の2回の戦争で中国軍に敗れた経験を持っています。日本と戦い日本に勝ち、米国と戦い米国にも勝ってきた圧倒的な中国軍の軍事力は、今後の経済発展や高度な科学技術教育によってさらに強大なものとなるでしょう。アフガニスタンやイラクでは勝利しても、中国と中国の同盟国との戦いであった朝鮮戦争とベトナム戦争に勝利できなかった米国の軍事力を頼りとする日本の安全外交も転換が必要です。弱体化する米国と強大化する中国という2つの経済・軍事大国の時代が21世紀であるとするならば、経済力・軍事力・科学技術力を備えたアジアの盟主が中国であることを前提とした日本の新たな21世紀の生き残り戦略が必要です。 日本の貿易相手国(国家別・地域別) 2003年1月〜11月貿易(輸出・輸入・貿易収支) (単位:千ドル)
参考文献: 公開コンテンツ「変化する日本と世界の関係(12)世界貿易ランキング(2004年)」 公開コンテンツ「変化する日本と世界の関係(9)世界GDPランキング(2004年)」 公開コンテンツ「変化する日本と世界の関係(7)日本の貿易構造(2004年)」 公開コンテンツ「変化する日本と世界の関係(4)世界汚職清潔度ランキング(2004年)」 公開コンテンツ「変化する日本と世界の関係(3)世界GDPランキング(2003年)」 公開コンテンツ「変化する日本と世界の関係(2)世界貿易ランキング(2003年)」 公開コンテンツ「変化する日本と世界の関係(1)日本の貿易構造(2003年)」 公開コンテンツ「日本の化学兵器の中国遺棄問題」 公開コンテンツ「危機意識なき日本」 臥龍通信第112号「日本の戦後と靖国問題A」 臥流通清第111号「日本の戦後と靖国問題@」 臥龍通信第109号「東シナ海ガス田問題」 臥龍通信第108号「中国から見た日本」 臥龍通信第106号「最近の中国対立」 臥龍通信第98号「日本の対中貿易」 臥龍通信第96号「中国のエネルギー戦略」 臥龍通信第94号「日本の教育」 臥龍通信第90号「韓国技術エリートの台頭」 臥龍通信第87号「IMDと社内大学」 公開コンテンツ
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